先週の日曜日のことである。
横須賀市にある「田浦の梅林」を妻と見に行くことにした。
この近辺では有名な梅林であり、また拙宅からも近いが一度も行ったことがなかった。
その最大の理由は、花粉症のためこの時期にはどこにも出かけたくない、ということであった。
今年は、比較的軽症なので出かけてみた。
京急田浦駅は、木材を利用した少しおしゃれな駅舎である。

駅前の案内板をよく見ると梅林があるのは田浦は田浦でも「横須賀線」の方であった。

京急田浦の駅前の商店街。
それにしても寂れている。
でも、まぁこんなものかと、最初は思っていた。


ちょうどお昼時であったので、昼飯でもたべようと駅からものの2~3分のところにある「仲通り商店街」に入ってみた。

これが驚いたのなんの。
アーケードの中の商店街には軽快な音楽は流れていたが、人がほとんどいない。
そして何よりも、商店街に開いている店が無い。
正確に言えば、あれだけの店舗数がありながら開いていたのは「京急ストア」と「床屋さん」の二軒のみであった。
昼飯を食べるところなどない。
しかも日曜日のお昼時である。
なんという寂れよう。

ここは、中心部から離れてはいるものの、人口40万の横須賀市である。
品川までだって45分もあれば行ける駅からすぐ近くの商店街である。。

活気どころか、人もいないので、流れてくる軽快な音楽がかえって寂しく聞こえてしまう。

過疎とか人口減とか、もはや首都圏も他人ごとではなくなった。

調べてみると、田浦も戦前からの軍港の町であり、このあたりは横須賀に三か所あった赤線地帯の一つであったという。
もはやその面影はないが、思い返せば多少そんな時代の雰囲気を感じさせる建物もあったかもしれない。
最初から、そのことを知って行っていたならば、そのような写真を中心に撮ったのに、と悔やまれる。

おそらくは、戦前から続いていると思われる銭湯。

<総務省が30日に公表した2013年の人口移動報告によると、転出者が転入者を上回る「転出超過」は、横須賀市が前年比599人増の1772人に上り、全国市町村で最も多かった。>というこのニュースにもうなずけるものがあった。
参照 神奈川新聞 で、当初の目的の田浦の梅林については、また今度にしたい。
スポンサーサイト
田浦違い
JR田浦は横須賀軍港の真正面ですが、京急田浦はバックヤード的な位置にあるようです。周辺には軍需を支えた工場が多く、そのための街だったのでしょうね。
でもここまでひっそりとは・・・
銭湯好きの僕としては、壁にペンキ書きの竹の湯さんにぜひとも頑張っていただきたいものです。
商店街
首都圏でも過疎化が進んでいるのですねぇ
写真に写っているシャッター街には衝撃を受けました
喜多方や会津若松のシャッター街よりはるかにひどいですねぇ
どうしたら元気のある街に戻せるのでしょうか
Re: 田浦違い
> 京急田浦とJR田浦では、国道を1キロも歩かなければならないほど離れていますね。しかも、途中には長いトンネルまであります。
そのとおりです。
ろくに調べもせず行きとんだことにりました。
が、結果としてこんな商店街に行き当たりました。
犬も歩けば、というやつですね。
それにしても、寂れ具合はすごいです。
Re: 商店街
あの状況をみれば、まだまだ喜多方や会津若松の方が繁華です。
どうしたものでしょうね。
人口はそれなりにあるので、工夫次第でもう少し活気がでるのではないかとは思いますが。
田浦
横須賀がそれほどまでに人口流出が続いているとは思ってもみませんでした。シャッター街は会津だけの話にとどまらないのですね。
商店街
個人商店では経営が成り立たないことの証明です。
静岡県の清水の駅前商店街もすさまじかった。
店先の一部をNPOなどに安く貸し出したり、工夫の余地もあると思うんですが。
Re: 田浦
> 横須賀がそれほどまでに人口流出が続いているとは思ってもみませんでした。シャッター街は会津だけの話にとどまらないのですね。
横須賀だけでなく三浦半島全体の人口減少は深刻化しています。
原因としては、半島なので交通の便があまり良くないこともあるでしょうが、私は東京からの距離があるところから首都圏でも人口減が始まってきた、と思っています。
憂鬱な状況は全国各地で起きつつあります。
Re: 商店街
> 店先の一部をNPOなどに安く貸し出したり、工夫の余地もあると思うんですが。
高度経済成長時代は、どこでも街は拡大したのでしょうけれども、これからは、知恵のあるところ、何らかの工夫をしたところが生き残るのでしょうね。
反面、それだけやりがいもあるいうことも言えますね。
商店街の皆様には、頑張って欲しいと思います。
コメントの投稿