先日、朝のテレビニュースで「スマホの普及率が28%」と言っていた。
これには、驚いた。
もう7割ぐらいになっているかと思っていた。
車の中では、男も女も、老いも若きも、皆一様にうつむいてスマホ、スマホ、スマホである。
覗いてみると、ゲームをやっている人が多い。
電車の中で、新聞、雑誌を読んでいる人は、極々少数。
昔は、読んだ新聞や雑誌を網棚にポンと捨てる人は多かった。
そしてそれを拾って読む、いわば回し読みもよく見る光景であり、私もよくやった。
こういう風景は、携帯やスマホの登場でほぼ消えた。
新聞、雑誌は売れていないだろうと思う。
私も、若いころは毎日のように帰宅途中で、東京スポーツや日刊ゲンダイを駅の売店で買っていた。
今は全く買うことも、売店に置かれている新聞の見出しをチェックすることもなくなった。
8月頃のことだったか、友人のIさんからメールが来た。
「スマホにしたので電話番号とメアドが変わった」というメールであった。
これには、少なからずショックを受けた。
何せ「まだまだ我々はガラケーで行こう」と誓い合っていたのに。
またある時、別の友人と飲んだ時、コンコンとこんなことを言われた。
「我々は、スマホほ持たなきゃいけないんだよ。
3.11の時のような大災害があれば、メンバーの安否確認や被災状況の確認をしなきゃならない。
そんな時、いちいち電話して誰それ無事です、とか伝言ゲームみたいなことやってられないだろう。
メンバーが3~4人ならまだしも、50人とか100人とかになったらどうすんだよ。
A地点が大変だから、近くのB地点に行っているCに応援に行け、という指示が出されたとすると、それが、ラインだと同時にメンバー全員にもれなく情報が伝わるんだよ。
そういう情報が共有化されると、指示がなくとも動けるやつは自発的に動くだろう。」
全くそのとおりだなあ、反論の余地はないなあ、と思いつつ聞いてみた。
「職場の若い女性ともラインで繋がっているの? 嫌がられてない?」
彼の答えは「うん。嫌がられるなー。えーー? 何でそんなことしなきゃならないの?、っていう雰囲気だなあ。」とのことであった。
そして彼はこうも言っていた。
「もう俺たちは年なんだから、意識して新しいことにチャレンジしないと何もやらなくなってしまう。
今やらなかったら一生やらなくなるぞ。いつやるの?ってやつだよ」
全くそのとおりである。
でも、私はまだまだスマホに変更する予定はない。
携帯でさえしょっちゅう家に置き忘れるぐらいだし、それでも不自由ないし。
いや、やっぱりそろそろかな。
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