7月17・18日の一泊二日で、友人三人と共に福島へ行って来た。
目的は、温泉に入ること、そして被災地をこの目で見ることである。
被災地でラーメンを食べるのも支援のうち、また、風評被害に悩む温泉地に泊まるのも支援のうち・・・・まぁ、一つの理屈ではあり、大義名分というやつではある。
しかし、内心、若干のためらいはあった。
被災地への物見遊山とは・・・・・・、という思いである。
でも、見たかったので行ってしまった、というのが本当のところである。
まずは、車で東北自動車で、一路仙台空港を目指す。
仙台空港はテレビで繰り返し放送されたので、あの日の状況は記憶に残っている。
復興した、とはまだ言える状況ではなく、1階のみにて営業が開始されていた。


仙台空港近くで昼食に食べたラーメン。
客も多く流行っているようであったが、四人の意見は「ハズレ」で一致した。
ただ被災地でラーメンを食べるのも支援のうち、にはなったか。

ここから被災地の状況を見ることになるのだが、その報告は次回にしたい。
この日泊まったのは土湯温泉近く、磐梯吾妻スカイラインの入口(福島市方面から見れば出口か)近くから山間に入っていく幕川温泉水戸屋旅館。
おかみさんに聞いたのだが、この日の三連休は客が入ったものの、震災以降客はほとんどなかったそうだ。
その理由は「福島ですから・・・」ということであった。
携帯電話も使えない山の中にあるのだが、震災の影響は大きいようだ。

露天風呂の入り口。

温泉の温度はやや高めであるが、白濁の湯でなかなかいい温泉である。

赤とんぼはいるが、ここも「せみ」の鳴き声は聞こえない。

夕食。

夕食・朝食共に、川魚、山菜が中心である。
そして牛肉。
例の件は話題にはするものの、誰も気にもせず。
そして、日本酒を飲む。
この日本酒が効いたせいか、みな早々に寝た。
そして夜中のいびきはすさまじかった。
あまりの轟音に耐えかね早朝に目を覚ました。
しかし、世の中何が幸いするかは分からない。
目を覚ましてテレビをつけると、あの「なでしこジャパン」のワールドカップ決勝戦の前半戦が開始した直後であった。
音を低くして見入っていると、一人、また一人と起き出し、結局三人で見入る。
最初は、音量も小さく、話し声も小さくであったが徐々に興奮して、だんだん声も大きくなる。
まさに、「フランクフルトの奇跡」に感動。
このような中、最後まで寝ていた彼の図太さもたいしたものだ。
朝食

毎度お約束のハイキング。
宿から800mほどのところにある幕川滝に行く。


たかだか800mほどの距離だが、飲み疲れか、サッカー観戦疲れか体が重く結構疲れた。

(最もかんじんな写真が回転のさせ方がわからない)

岩から染み出る水。


続いて、おなじみの吾妻小富士に登る。

山を下ってくる時に、まるで犬を散歩させるように、猫に紐をつけて登っていく女性を見かけた。
あの猫は、どこまで登れたのだろうか。
写真を撮れなかったのが残念である。




どこの山に行っても石が積んである風景を見る。
どうして石を積みたくなるのか分からない。やっぱり賽の河原のイメージなのだろうか。

こんな小山でも油断はいけないという教訓。
最も登山経験豊富な彼が転んでデジカメを壊すというアクシデント発生。

遅い昼食は、高速道路を途中下車して白河ラーメン。
テレビで御なじみであったが、これまで一度も行った事が無い。
車も無い今となっては、この機会を逃しては行くチャンスはなかなか望めない。

ラーメンは、オーソドックな醤油ラーメン。

とら食堂の周りは田園地帯。
しかし、県外ナンバーの車が駐車場一杯である。
しかも、店外に十数人並んでいた。
ここは、風評被害とは無縁のようである。
順番が来て店に入っても、なかなかラーメンは出てこない。
結局、高速を降りてラーメンを食べ終わるまで一時間以上かかってしまった。
皆様申し訳ない。