○1月25日(土)妻は仕事、娘は学校。
そして息子は塾、と言いたい所だが、息子は塾を止めたので二人でゴロゴロし、暇をもてあまし昼食後の1時半頃に図書館へ行くことにした。
ここまでは、何もないいつもの平和な一日であった。
玄関を出ると、3軒先のTさん宅がオープンハウスになっていた。オープンハウスというのは、この家売りますのでどうぞ自由に家の中を見てください、というものである。
Tさん宅の前に行くと、不動産屋らしき人がウロウロしており、声を掛けるとTさん宅とは全く関係がなく、この先の新築物件販売のために周辺を調査しているという。
息子と二人で、冷やかしにTさん宅に入ると、その不動産屋も一緒についてきた。
そして室内を一緒に拝見させてもらうと、「こりゃあ買いだなあ」などと、勝手に購入を勧めてくれたが、自社の物件のチラシも渡してくれて、後でうちのほうにも来てね、なんてことを言いながら帰っていった。
しかし、そのチラシの物件は高くて、とても買える様な値段ではなかった。
Tさん宅を扱っている不動産屋は、電鉄系列の会社であったが、担当者は極めてまじめそうで感じがよく、話しかけると、12時から始めて既に4人の申し込みがあったという。
それでは、私もその申込者の中に入れて、と頼むと「直ぐに契約できるか?」と言う。つい軽い気持ちで、いいよ、と返答。
夕方、妻にこの話をすると、「無理よ」と相手にしてくれなかった。
夜8時過ぎ、電鉄系列不動産屋の担当者から電話が来た。「メイの家さんに売りたいのだが、現在の売り値に上乗せしてでも買いたいと言う人がいるので、その人と同額分を上積みしてくれ」、という言う。
怪しい、こりゃ、嵌められたかな、と思いつつも、ついつい承知してしまった。
ひょっとして契約することになったらどうしようかなー、軽はずみだったかなー、と悩みつつ寝たため、夜中に何度も目が覚めた。
○1月26日(日)今日も、オープンハウスをやっていたので、午後から一家四人ででかけた。
平成5年に建てられた築15年の建物であり、よく見るとやっぱり傷んでいるところや汚れているところがある。
庭は、この近隣では少し広めな方だが、やっぱりいろいろと難はある
。
しかし、値段を考えると止むを得ないし、家族は全員気に入ったようである。
不動産屋の担当者は、希望者が全員出揃ったところで、今日の夜、売主のTさんと相談して誰に買ってもらうか決めるという。
そして「直ぐに契約できるか?」とまた聞かれる。
こちらとしては、「買いたい気持ちはあっても、ローンが組めるかどうかわからない」旨を言うと、「何とかなりますよ」と実にアッサリとした返事。
そうは言われても、金融機関にローンについての相談を一度もしたことがない。まして、たまたま昨日通りかり、とりあえず申し込みをしただけである。
夜9時頃、担当者から、「売主のTさんがメイの家さんに決めましたので、明日の夜契約したいので、手付金を持って来てくれ」という電話が来た。
明日とは、いくらなんでも早すぎる。なんかおかしいような。
おまけに、ローンのことが気にかかって、なかなか寝付けない。
○1月27日(月)仕事の予定があり、休むわけには行かないので、職場から金融機関に電話かけて、明日の相談の予約を入れた。
また、妻には手付金を郵便局から下ろしてもらうことにしたが、私の委任状を持っていかなかったため、下ろせない。
妻が事情を話すと、それは詐欺だ、悪徳不動産屋だ、と郵便局の人にさんざん言われたらしい。さらには、この局ではだめだから、少し大きい局へ行け、とたらいまわしにされたとのこと。
そして、次の郵便局でもさんざん言われて、ついに局の人から私のところに電話が来て、やっと下ろすことができた。
これには、妻も参ってしまったという。また、本当に大丈夫かなぁ、と不安にかられたという。
夜7時に妻と不動産屋へ行き、Tさんと売買契約を締結。物件の状況説明やら契約書の説明やらで2時間半も要したが、この間、Tさんの携帯には電話が入り「今契約しているところですから」といった声が聞こえ、妙な感じもした。
○1月28日(火)午前中、休暇をとり金融機関へ行く。
契約書を見せて、事情を話すと、いきなり「間に合わないですよ」と、あまり経験のなさそうな若い担当者が言う。
しかし、ここで「はい、そうですか」と帰るわけにもいかず、窮状を訴えたり、おだてたりとして、ようやく「大丈夫だと思います」という言葉を引き出すのに、3時間を要してしまった。
「まず相談をいただいてから、こちらのGoが出て、それから契約だと思いますが、、、」という言葉にはまいった。
全くその通りで、反論のしようもない。
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金融機関からは「大丈夫だと思います」という28日の言葉以上の返事はまだない。ローンが組めなければ、当然解約するしかない。
それにしても、自分で蒔いた種であるが、嵐のような四日間であった。
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