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メイの家

Author:メイの家
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DATE: CATEGORY:映画
渋谷のユーロスペースで、映画「ハーメルン」を見てきた。

ユーロスペースに行ったのは、一体何年振りか。

東横線が地下に入って以降初めての渋谷で、まずは地下で右往左往。

そして、ユーロスペースへは、昔のいい加減な記憶を頼りにろくろく調べもせずに行き、ホテル街をさんざん迷ってしまった。


窓口で切符を求めると、係りの若い女性は何も聞かずにシルバー料金にしてくれた。

まあ、どっから見てもシルバーなんだけど、割引で嬉しいやら嬉しくないやら。

2013-9-14-1.jpg

ロビー
2013-9-14-2.jpg

観客は、中高年のみ。

若い人は誰もいない。



さて、この映画は福島県大沼郡昭和村の、今では廃校になっている「喰丸小学校」で撮影されたものである。


上映が開始され、喰丸小学校が写った場面、或いは元校長が校歌を歌う場面などで、押し殺したようなざわめきを聞くと、観客に卒業生が居たのかもしれない。


映画の内容を拙い私の文章で紹介しても仕方がないので、公式サイトを是非ご覧いただきたい。

公式サイトはこちら


大変映像が美しい。

奥会津の秋の美しさが余すことなく映されている。

そして、雪の中の葬儀の模様。

なんとも郷愁を感じる光景である。



パンフレットに坪川監督が「ハーメルンノート」という欄で映画が完成するまでの経緯を書いているが、これが結構面白いので、少し長くなるが紹介したい。

パンフレット表紙
2013-9-14-3.jpg

以下「ハーメルンノート」からの要約だが、年表風に整理してみる。

【2008年秋】
何年も前に見つけて壁に貼った「二階建て木造校舎」の写真を見ながら「ハーメルン」を書き上げる。
そして、銀杏の大木がある木造校舎という映画の撮影に相応しい場所を探すため全国各地60カ所以上回るが見つからず。

【2008年の暮】
情報が入り雪をかき分け昭和村に行ったら、何と壁に貼ってあった写真と同じ場所であった。
大喜びしたが、案内の人から春に解体するという話を聞かされる。
ここから昭和村に通いつめ、役場の人を説得し、2009年に撮影を完了させるという条件の下、解体を延期してもらう。

【2009年夏】
撮影に入ったが思うように進まず、各方面に頭を下げ1年延期をしてもらう。

【2010年春】
福島県に撮影応援団ができ募金や劇中で使う2万羽の折鶴を集める活動がスタート。

【2010年7月】
たまた撮影地の元小学校に立ち寄った際、車いすのおばあさんとそれを押す女性三人にあう。
車いすのおばあさんはこの小学校の元教師で95歳、そしてその娘さんと孫二人。
まるで映画の場面のような光景。
車いすを押していた女性の息子さんが映画関係者とのことで、縁によりその後プロジューサー就任。
昭和村の血が入っているプロジューサー誕生。

【2010年10月】
夏から再度撮影に入ったが、他の銀杏の木は色づいてもどういうわけか校庭の銀杏だけは黄色にならない。
そして葉が青いまま、季節外れの突然の大雪で葉が落ちてしまい、またしても撮影の延期。

【2011年3月】
東日本大震災発生。

【2011年10月】
この年の銀杏は機嫌がよく10日で秋の撮影終了。
雨が降ったのは、銀杏の下で行う祭りのシーンの撮影時のみで、映画でも実際の天気に合わせて祭りを校内で行うことにした。

【2012年3月】
冬の撮影シーンで、福島県内のみならず全国から集まった10万羽の折鶴使用。

【2013年春】
映画完成。

【2013年7月】
昭和村でのお披露目上映会での際、一人の中学生が駆け寄り恥ずかしそうに「小学生の僕を素敵な映画に残してくれて、本当にありがとうございました。」と言われ必死に涙を堪える。





ど素人が余計なことを一つ。

倍賞千恵子さんが元喰丸小学校教師の母を介護する役での出演だが、えっと思うぐらい老けて見えた。

小学校の卒業生の野田(西島英俊)が40歳前後の設定として、それを教えた元教師の母親綾子(風見章子)は80歳前後となる。(定年間際で教えたとすれば、90歳でもおかしくはないけども。)

とすれば、その娘は50歳前後が妥当で、無理しても60歳だろう。

倍賞千恵子さんは、どうにもその程度の年齢に見えなくて・・・。

以前ならこんなことなかったのに、誰しも時間には抗えない。



もう少し若い人、例えば宮崎美子とか風吹ジュンとかでもよかった。

ん? 「八重の桜」になっちゃうか。



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DATE: CATEGORY:映画
この映画は、芥川賞作家高樹のぶ子さんの自伝的小説「マイマイ新子」が原作のアニメである。

公式ホームページはこちら


舞台は、昭和三十年の山口県防府市。


主人公は、明るく元気な小学三年生の新子。

マイマイとは、つむじのことで、新子の右側の額につむじがあり、その部分の毛が逆立っている。


あたり一面に麦畑が広がり、それを海に見立てて、その中に浮かぶ船が、新子の家である。



その付近は、「国衙」という地名のとおり、かつて周防の国の都がおかれていた地域である。

歴史好きなやさしい祖父の影響で、千年前の風景を想像して楽しむ新子。

そこに、都会から転校してきたしてきた引っ込み思案な貴伊子。

貴伊子との交流、近所の友達や妹との自然の中で繰り広げられる遊び。


垣間見える大人の世界。

そして空想の中の、周防の国に赴任してきた国司である父に連れられてきた娘、それは子供の頃の清少納言。

こういったものが一体となって物語が繰り広げられる。


調べてみると、この映画が一般公開されたのは一昨年の11月のことであるが、あまり宣伝もされずに12月中旬には終了したようである。

しかし、口コミで評判が広がり、ラピュタ阿佐ヶ谷で8日間連続のレイトショーが満員盛況、さらにアンコール上映・・・・と評判が高まっていったようである。

昨年12月には「第14回文化庁メディア芸術祭」アニメーション部門優秀賞を受賞したそうである。



「となりのトトロ」や、「三丁目の夕日」にも少しかぶるところがある気もするが、私はなかなか良い作品だと思った。

特に、私のような「おじさん」世代に受けるのではないだろうか。我が家でも子供達にはいまひとつ受けなかったが、私はにはじんわりと来た。


これには、昭和三十年という時代背景、一面の麦畑という風景、自然の中での子供達の遊び、子供から見た大人の世界の不可思議さ、歴史への空想、こういったものが私の琴線に触れた。


DVDも発売されているし、是非、沢山の人に見てもらいたい映画だと思う。



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実は、隣家の方がこの映画制作の関係者である。


昨年のいつ頃だったか忘れたが、その人に「いい映画だから見てね」と言われ、「是非見に行く」などと答えつつ、結局行かずじまいであった。


そして、先週、妻がその隣家からマイマイ新子と千年の魔法のDVDを借りてきたので、家族全員で見た。

まあ、そのお礼も兼ねてこの記事を書くこととした次第である。



そういったことを差し引いても、しみじみとした、ほのぼのとした、いい映画である。








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