「難読山名サミット」というのがあったとう記事をみた。
いろいろ面白いことを考えるものだ。
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難読山名サミット始まる 日田市 [大分県]
2013年10月27日(最終更新 2013年10月27日 00時13分)
登山愛好家の間で行われた読むのが難しい山名コンテストで日本一となった一尺八寸山(みおうやま)(706・7メートル)と3位の月出山岳(かんとうだけ)(678メートル)がある大分県日田市で26日、難読山名サミットが始まった。
県内外から集まった愛好家が月出山岳に登山。頂上で200個の風船を飛ばした=写真。27日まで。
山で退治したイノシシ3頭のしっぽの長さが合わせて一尺八寸あったことから、3尾(みお)をもじって呼ばれるようになった一尺八寸山。
大昔に訪れた天皇が山を指して名前を聞いたところ、首長が山の方角と勘違いして東だったことから「関東」と答え、付いたという月出山岳。
サミットは、この面白さを地域おこしに生かそうと住民が企画した。
あなたは読めましたか?
=2013/10/27付 西日本新聞朝刊=/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
読めましたか? と言われても読めるはずもなく、で他にどんなのがあるのよ、とつい気になる。
そこであっちこっちに行って調べてきました。
1位 一尺八寸山(大分県日田市)・・・みおうやま
2位 爺爺岳(北海道留夜別村)・・・ちゃちゃだけ
3位 月出山岳(大分県日田市)・・・かんとうだけ
4位 雲母峰(三重県四日市市・菰野町)・・・きららみね
5位 岨巒堂山(新潟県佐渡市)・・・しょらんどうやま
6位:阿哲台( 岡山県新見市)・・・あてつだい
7位 梅花皮岳(山形県小国町・新潟県新発田市)・・・かいらぎだけ
8位 本富岳(鹿児島屋久町)・・・もっちょむだけ
9位 鰻轟山(徳島県那賀町)・・・うなぎとどろきやま
10位 後方羊蹄山(北海道倶知安町)・・・しりべしやま
1位の一尺八寸山と、3位の月出山岳は、記事の中にそのいわれが書いてあるが、2位の爺爺岳は書いてないので調べてみるとアイヌ語のようである。
4位の雲母峰は、読めなくはないか。
6位の阿哲台は、そのままじゃないの?
ついでに、20位まで。
11位 設計山(北海道北斗市)・・・もっけいやま
12位 万年山(大分県玖珠町)・・・はねやま
12位 父不見山(群馬県神流町・埼玉県小鹿野町)・・・ててみえずやま
14位 山毛欅潰山(山形県小国町・飯豊町)・・・ぶなつぶれやま
15位 皇海山(栃木県日光市・群馬県沼田市)・・・すかいさん
16位 子壇嶺岳(長野県青木村)・・・こまゆみだけ
17位 光岳( 長野県飯田市・静岡県静岡市・榛原郡川根本町)・・・てかりだけ
18位 大根下山(福島県只見町)・・・だいこんおろしやま
19位 行縢山(宮崎県延岡市)・・・むかばきやま
20位 犢牛岳(福岡県赤村)・・・こっといだけ
12位の父不見山は、「てて」というのがなんとも時代を感じさせるが読めなくはない。
いわれとしては、平将門が戦死し、その子がまだ見ぬ父を慕って嘆いたと云う伝説があるほか、他にも諸説があるらしいが省略。
そういえば、「不」を用いた難読地名に、この近辺では横須賀市に不入斗(いりやまず)というのがあった。これも最初見たときは読めなかった。
15位の皇海山は、何か相当すごいいわれがあるのかとと思い調べてみたら、「江戸時代の正保年間の地図には『サク山』とあり、別名として『笄山』と書いて『こうがいさん』と読んでいたという。これが後に『皇開山』と当て字され、開が海に置き換えられ、皇の字がスメと読まれることから『すかいさん』と誤読されるようになった。
」とのことである。
やや期待外れ。
以前、相模原市あたりの難読地名について書いたことがあった。
妙な地名の読み方この中に平代山(へいたいさん)というのがあったが、さすがにレベルが違った。
「難読山名サミット」による効果はどうだったのだろうか。
「百名山」を制覇した人達が、次は「難読山」の制覇を目指すようになれば面白いか。